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波乱の社史
第3章 終戦へ
27 いかにも いかにも

自動車偽電話事件のほとぼりが醒めて、それに伴う手形詐欺に近い事件は まだ発生してない頃に、その紹介者T特許事務所から、前置き付きで紹介があった。

「まだ 開発の請負業をする気が有りますか?」

資金が足りない我が社としては、当然「受ける。」と返事した。

 

この事件は紹介者の責任でも無ければ、開発の請負仕事自体が問題な訳でも無い。請負条件と相手の見定めを、我が社が誤っただけなのだから、しっかり原則通りの商売にさえ徹すれば充分だ。

 

今度の受注は 特に大きな問題点も無くスムースに成立した。 

唯一点相手が問題視したのは、もしも筆者が何らかの理由で 死亡等に至った時に、業務が遂行出来るか?という事だった。

それは前金でしか注文を受け付けない事に関連して、開発担当者 即ち筆者個人と会社を同一視しているのだった。

「PPウォッチマン」カタログ画像1他にスタッフが居る事(特にJA5KPU:原田)を見せて納得してもらった。

 

受注内容は 火薬庫用の無線警報機だった。従来 小規模なメーカー(当社も同じだが)によって製作販売されている物は、非常に誤報が多くて先ず 使いものにならなかったらしい。

そこで当社のサテレータやケーブレスの技術を応用すれば 簡単に高性能の製品が出来る。そう思ったのは相手も紹介者も同じ事だった。

 

商品名を いくつか 相手先に提案し判断を待ちつつ開発作業を行った。

「PPウォッチマン」カタログ画像2そのうちに《PPウォッチマン》という商品名が出てきた。

単なる《ウォッチマン》では、ソニーの商品名がポータブルテレビとして既に市場で認知されてしまっていたからだ。

警報中にピーピーと音を立てる部分もあり 調度好いので採用になった。

もっとも 大音量を必要とする側はピーピーでは無く ピーヒャラピーヒャラという、阿波踊りの《よしこの》に似た音だった。

 

無線回路としては万全の回路だった。ところが 鳴門インターチェンジの発破現場に納入された第一号機は、大雨の後に誤報が発生するというので何度も修理した。

「PPウォッチマン」カタログ画像3理由は 回路では無く、アンテナの中に湿気が溜まり 晴れて温度が上がって来る頃に、漏電して警報を出すのだった。

無線機の誤報では無いのだった。

 

アンテナは、ちょっとした事にも警報が作動しないといけないので、この感度は下げられない。そこでモズレーというアマチュア無線アンテナメーカーのコマーシャルに出ていた「モズレーは呼吸する。」を思い出し、蒸れない様に 通気をさせる事にして、殆ど解決した。

その後には 蟻が巣を作った笑い話もあるが、概ね順調に済んでいる。

「PPウォッチマン」カタログ画像4

そして これらの開発中、打ち合わせの度に聞いたのが相手先《T銃砲火薬店》社長の同意の言葉「おー、いかにも いかにも」だった。

社歴の古い社員の間では《いかにも》と言えば、「話に同意した」ので無くて《T銃砲火薬店》 又は、その社長を即思い出して、代名詞に化している節がある。いや、固有名詞か?・・・・・

失礼しました・・・・・・。

 

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