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波乱の社史
第1章 大混乱の継業前後
11 極太神経

電子ビューファインダー画像さて 1980年(昭和55年)頃の話になる。筆者が以前勤務していた 松下寿電子工業(東証1部上場会社)脇町工場から、次の様な話があった。

「どこか外注工場をやる業者は居ないものか。ビデオカメラの電子ビューファインダーを、完成までやって欲しい。」

本当は「我が社に やらないか?」と言う謎掛けだな と思った。

 

そこで「我が社も業務安定の為に、そういった事業をやりたい。しかし 我が社には立ち上がる迄の1~2ケ月間、20人から50人の人間を食わせるだけの資金は無い。どこか知人を当たってみよう」と一応の返事をした。

 

似顔絵そこで筆者は 穴空きスボンサ-F電機を、思い付いた。酷い目に合わされた相手だが、条件は整っている。

打診してみたら、こういう返事が返ってきた。「朝日が間で利を取ってヤロウって言うんと違うだろうのう。そんなんだったら せんのぞう」(原文;原語どおり)

 

こんな失礼な返事が返って来ても、筆者は急に腹の立たない性格で平気だった。(ムラムラ後から腹が立つ)「間で利鞘が稼げる様な、下請け仕事なんか有る訳が無いでしょう。」と答えた。

それに うまく行かなかったら困る。その可能性は高い。双方から恨まれても困る。

そこで次に 両者に対して、こう言った「これは 非常に適切と思われる組み合わせだが 私としては単に紹介,引き合わせであって、今後の条件その他に責任を持つ物では無い。両者の間のビジネスとして、やって欲しい。」(商談として当たり前の話・・・それが通用しないのが経験者の世界?)

かくしてF電機は F電子を設立し(登記したか、までは未確認)、操業開始した。製品は ビデオカメラの電子ビュ-ファインダ-だ。

これは一応の完成品であり、メ-カ-への第一歩とも考えうる門出だった。ところが しばらくしてF社長は、こう言って来た。

「どうしても採算が合わん。まさか河野君が松下寿に言うて、うちの工賃だけ よそのレ-トより下げさせとるんで無いだろうのう。」(原文;原語どおり)

又も 何と言う失礼な話だ。それでも腹の立たない筆者は「解りました。では一体どういう工賃か、聞いてみて上げましょう。」

聞いてみると 話は全く逆で、外注業者の中では一番良い工賃を貰っているのがF電子だった。では どうして採算が合わないか? それはF電機=F電子の、体質に因るものだった。

同社は電機工事と制御盤の製造で食っている。いずれも加工賃主体とは言え、弱電業界とは全く体質が違い、利鞘が大きい。

極端に言えば よその社員を、電機工事に行かせて じっとしていても工賃のピンハネが、充分な利益を出してくれて当たり前の業界だ。つまり薄利の弱電業界では、管理力不足で採算が合わないだけだった。

 

やがてF電子の この仕事は、そのフロア-を同業のI電子へ賃貸して、業務を肩代わりして貰って終了する。

しかし このコネで、F電機の方は松下寿電子内の工場施設工事を請け負って、充分潤ったとの話も聞く。

写真:大津工場

その後の ある日フラッと、F社長が 鳴門の当社に現れた。今度は「今度 大塚製薬へ出入りする事になった。それで鳴門市内に事業場が、のうてはイカン。ここを、うちの営業所に貸せい。」(原文;原語どおり)

「ここは借地借家ですから、又貸しが出来る訳は無いでしょう。」で済んだかと思ったら、しばらくして「彼の件は、どうなったかのう?」

社会勉強で、神経[通]になりそう!

(会話内容に対する記憶は正確です。)

 

 

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