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スマートグリッドの【効用】解説   (2011年7月)

JA5CLB 河野繁美

前回は、この【スマートグリッド】の【スマート】という言葉の嘘について解説しました。

その中で、電力の余ってるグリッドから足りないグリッドへの援助供給って言うのが
非常に難しい事に一寸だけ触れました。

この事への解説は、いずれ又、シッカリ・タップリと致しますが、
一般に長い間 世間で知られている事実として
「車用のバッテリーを2個並列に繋いだままにしておいては、良くない」っと言う事です。

ここで「スマートグリッド同士の援助供給って言うのは、並列接続の事であり、
このバッテリーの話と同じ事だ」と、ここではご記憶下さい。

そして、モット単純明快な結論の方に、移りましょう。

 

スマートグリッドなどといって、地図の上で地区の分割線引きをしても、
グリッド同士の援助活動は非常に難しいという事は述べました。

では何故それをやるのでしょう。

他に何か隠されたメリットが有るのでしょうか???

 

これです。

何となくシックリ来ない 合点が行かないのに、いやに熱心に言ってる・・・・
こういう時には裏が有るのです。

そりゃ何か?

ズバリ、電力が足りない場所への「援助供給では無く、足りない場合の切り捨て」です。

 

このスマートグリッドという区画毎に出来る境界線をもって、
足りない所を停電にしてしまう【切り捨て政策】には非常に便利だからでしょう。

計画停電を考えてみてください。

東京都を5区画に区切って・・・・具合が悪そうだったり不満が出たり、
何処が停電なのか不明だったり・・・
こういう事に対して、実にスマートに処理できるのです。

 

だいたいにして、それぞれのグリッドの状況って言うのが把握できるから、
どのグリッドを切り離せば幾らの電力節減になるのか?一発で判断できる。

そこで、発電側の事情に応じて、切り捨てるグリッドを即決で決定出来る。

 

これは電力業者にとっての最大利点です。

供給中のグリッドにおいての電圧低下などクレーム発生を出さない事の
条件ナンバーワンでしょう。

 

太平洋戦争後っと言う頃にも、電力危機は有った様で、
その様子は聞いた事も、読んだ事も有ります。

電灯の明るさが暗くなってしまうのだそうです。

それは100ボルトの筈の電圧が90ボルトとか85ボルトに落ちてきている・・・・。

夕刻になって各家庭が、皆、調理や暖房の電力を使い始めたら、
そういう事になってきたのだそうです。

 

これと似た事は我が社が現在地に移転して暫く経った頃 何度も起きました。

電力会社は我が社の事を周囲の農家と同じように判断して
電力線を引いてきていたのでした。

すぐ我が社への引き込み線のみ対処しましたが、又 同じ事になって、
今度は、地域全体への供給線を太くするとか、
我が社の敷地内の電柱にトランスを置いて我が社を最も近くで供給するとか、
それでもトランスが小さ過ぎて大型に交換とか、後手後手でした。

よく解るわけです。・・・・汗

 

ここで、モット具体的な電力会社側での応用例を述べてみましょう。

 

供給できる発電量を100キロワット、必要な電力量を120キロワット
(以下**キロと略)と仮定します。すると不足するのは20キロになりますね。

この時、多くのグリッドを見渡して、一個でか?または何個か足してでか?の合計で
20キロになる様なグリッドは、どれとどれの合計か??っと俯瞰してみます。

こちらでの意味は、正常な意味でのスマートに判断がつくでしょう。

しかし、そうした中で、「いや?・・・このグリッドの中には、大沢とか岩腹とか難しそうな
名前の家が含まれているから、停電は、辞めておこう。同じ位の電力のグリッドで、
満谷とか鳩川とか、おとなしそうな家しか無いグリッドを探して、そのグリッドを、
代わりの停電としようぜ。特に岩腹って家は親子揃って五月蠅いと評判だしなあ・・・」
って訳です。