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製図の解説
2000,0508講習  最終校正0515

 先ず、今の日本の機械の図面は みな三画法で描くと言う事に なっています。
三画法って一体なんだ?一角二角三角四角って、どちらかは忘れたので こんなモノだと
言う事だけ覚えていてくれたら良い。1画 2画 3画 4画 と有る。

紙面の中央を通る縦横の線を書いて、右上を1画 その下を2画 その左を3角。
ここに正面図を描く。第三角というところに正面図を描いて、残りを順番に描いていく。
そうすると 正面図に一体 何を描くのか? 正面図に招き猫が有った、と。
・・・・目つきが どっかのネルちゃんに似てきたけど・・・良くないなぁ・・
招き猫が有ったとしたら三角法の場合は 残りの角度から・・・斜めの角度から見ると
言うのは図面には描かないが・・・直角面から見えた通りに描く。

従って上から見たのが 耳が有って、鼻が前(上面図では下)に出てて・・・人間では
ないから 鼻は そんなに出てないが・・・右の手だけが上がって左に見える。足も、
前(上面図では下)に出ている。・・・(絵が)ドラエモンみたいになったけど・・・

右横から見たら どうなっているかと言うと、耳が上に出て、目玉が左に向いて、
そして左手は地面に着いているのが手前側左に見える。そして足が下の方にチョット前へ
向いて出ている。・・・これが三角法の描き方。

しかし、当社の図面では そうなってないのが沢山ある。特にA3紙に描くと それが
顕著だ。A3の紙「製図用紙」は、右下にタイトルを一杯書くようになっている。
そういう状態からすれば、正面図を左上に描いて 下から見た図を その下(左下)に
描く・・・、そして右側面図を右に描いた方が、右下側の図面が無い部分が タイトルの
部分に来て 面積にロスが無く、描きやすい訳だ。

だから三角法と言う事には、そういうのが有るんだと言う事だけ頭に覚えておいたら、
それには囚われず「今の日本の図の描き方というのは、見えた方から見えた描くに描くん
だと、写真を撮った様に描くんだ」というのだけ覚えていたら良い。右からから見た図と、
上から見た図と、それが基本と、そういう風に覚えていたら良い。

それでは昔の一角法と言うのは どうだったのか? ここに描くモノが有ったのか?
それは透視図を描いていた。丁度右から見た透視図を描くのには、右から見えない筈の
奥の右手が 書かれている訳だ。こちら側から見ているのに、反対を描いていた。
右や左が そういう風に よそと反対とい言う事が良くあった。

これが三角法では、見えた通りに描けば良い。そういう規則によって出来ているから。
例えば前に誰か・・・もう辞めた人が作ったモノと同じ注文が来たとする。図面を
ひっぱり出してきて作るのに、右左間違えて作ったりしない様に。確かに昔、我が社で
写真が残っているのに 写真を見ながら逆に作った人が居て、病院に入りました。
UDSさんの同級生ですが・・・

それから次に寸法線。寸法線の入れ方と言うのは・・・お化けのQ太郎(の絵)で説明
すると、寸法線の描き方と言うのは原則として、下と右に描きます。そして出来るだけ
この図面自身中に 寸法線が入り込まない様にするのが本筋。
わざわざ用事も無いのに内側に線を描く人が居るけど、手の幅とか裾の幅とかは下側に
引き出し線を出して 図面の外の線だけで書けて、頭の幅とか 口の幅とか 目の
中心間の幅とかは、仕方ないから 図面の中を通る引き出し線を 下向きに出して描く。

どうしても線が多くなりすぎて解らない時が有る。そういう時は、しょうがないから
反対側(上側)に引っぱり出して描く。それでは、線が多くなりすぎるとか、ややこしく
なるとか言うのは、どんな時なのか?
一番外側には、一番大きい分の寸法を描く。そして寸法線の三角の矢印も・・・昔は
こんな風に 塗りつぶして描くのが良いんだとか色々言っていたが・・・今は出来るだけ
手間を省く為に、V型だけで良いと。これについての上手い下手というのは、鉛筆作業の
ところで また言います。

もう少し昔は、寸法線の中心を切って 間に寸法数字を描くんだという話も有った。
最大寸法が オバQだと どのくらいか? 寸法が900と。
昔は両側矢印の寸法線を 間で切って描いていた。右矢印と左矢印。今は 
それも省略して、繋がった両端矢印の線を 一本だけ引く。途中を 幾つもに切ると、
全部足し算をしないと オバQの身長が幾らなのか図面だけ見て、すぐ分からなくなる。
それで900なら900と こういう風に 寸法線の中心付近で 線よりも上(左)に
描くだけで よろしい。下には描かない、上に描く。左に首を倒して見て、上に描く。
幅も 一番広いと思われる幅を、一番外側(下側)に描く。これを460と。

そうした時に、次の内側と言うのも また描くのだが、内側を描く時は何が重要かと
言う事によって 寸法の入れ方が決まってくる。よそに怒られた事が有る。ベタベタに
何なのか 訳の解らない寸法を全て ひっぱり出してきて、その間を「これが5ミリ、
これが・・・」と全部書いてあったら・・・こんなのは何の意味もない。
「口の幅は?」と聞かれても、「ここ」と「ここ」を足し算しないと、「口」の幅が
分からない・・・とい言う事が起きない様に、見やすい様にと思えば、外側から外側から
描いていかないと いけない。次は、その直ぐ内側の寸法・・・と。

その時、毛先と頭の天辺の間にも 数字を書かないとイケナイのか?毛の長さに随分と
意味が有ると言う時は 書いておけば良い。毛なんか どうでも良い、この寸法も参考
までで、900というのは 実は「朝は頭の毛が立っているだけで 昼になって毛が寝て
いる時と 両方あるんだ」と言う時には、毛の寸法は どうでも良い訳だから、毛の寸法
を、もし入れるのなら(60)と書いて、背が840と言うのが本当だ。

900という毛先までの寸法も参考だ と言うのなら(900)にしておいたら良い。
次に口の高さは? と言った時に、あるいは手の高さは? と言った時に、わざわざ手の
下面の高さと上面の高さを別に描くのか?寸法補助線や寸法線が交差する事は出来るだけ
避ける様に、こんな馬鹿な描き方は するなというのが原則。

そこで口の高さの中心が560として、手が同じ440としよう。こういう風な調子で
描いていくが・・・それでは手の高さは? 口の高さは? ・・・といった時に、口に
しても 上端だの下端だの(基準になるところが)一杯あるのに、どうするのか?
この時は やはり何が一番重要なのかを見て描く。図面によっては この口の下端と、
この上端が重要な場合もある。モノによっては・・・ だが。

口を例にすれば、食べる所が問題なんだと。これがポストだと考えたら、入れる所が
問題なんだと解る。一番大事な入れる所だけの数字を入れておけば良い。口の上下の幅と
言うのは プラスマイナスいくらですよ・・・とか。もし この口が曲がっては無くて
真っ直ぐだったら、ここは上と下に数字を入れずに、こういう時こそ真ん中を切って
ここに数字を書く。あるいは真ん中に書けなければ、ずらして脇に数字を書くという事で
上下は一緒の寸法だと解る。そういう数字の書き方をする事も有る。

そういう時は、ここはセンターラインを示すだけで上下一緒の寸法だと。この場合、
このセンターラインに線を引くという風な描き方をすれば、口のセンターの高さは560
だなと解る。そして口の上下幅は? といったら「60」と描いておけば、これは「30」
ずつに別れているんだ と言う約束。パッと見て真ん中辺で 片側が「20」で 他方が
「40」などと書いてない場合は「30」と「30」で真ん中だと言う解釈をする約束。
文字は全て 寸法線上の上に書くか 垂直な寸法線では左に書く。
(後日注記;図面を綴じるのは 左か上であるから、その側に向ける)

もしも 寸法線が沢山重なって見難いというときには、オバQの目だけ 反対の左側に
描く。その時、目の中心が問題ならば 下から目の中心の位置を描く。目は・・・口より
少し高い位置にあるから600。目の場合は上下が非対称で仕方無いから、こういう風に
上を80にして下を20に描く。この寸法補助線間に(数字が)書けない場合は、外に
20と書けば良い。幅が狭すぎて、矢印さえも書けないとき、それは逆に外側で描く。
外から 内側に向かい合った矢印を示せば解る。こういう規則に なっている。

これらの寸法の入れ方を考えたら逆に、目の下端を「580」と書いて「600」と
いう中心を示す書き方を止める方法も有る。それなのに何故「580」と書かず「600」
と書いてあるのか? これは「目玉の中心が重要なんですよ」そういう意味合いがある。
同じ様に、この目玉にしても横方向の位置を示す時に、次の書き方が有る。左右の目
同士の間隔距離を100にして 顔の端から左右の余り180ずつ、と。この書き方が
有れば、そうじゃない書き方が もう一つある。
目と目の間のセンター「眉間」から引き出してきて、これは左右対称だ・・・どっかの
政治家みたいに 非対称じゃない・・・と言う事なら本当に真ん中であると言う意味で、
左端から「230」眉間から「230」右端とする書き方も有る。

そうした時には、この左右の距離「180」を止めて 真ん中で、目と目の間だけを
「100」と書いて、目の位置は左右対称なんだ、50づつだよ、というのは描かなくて
良い100。それでも50づつと言う事に 特に何か意味が有る時は、分けて この様に
「50」「50」と書いても良い。(書いてない場合は 一番簡単な解釈をする事だ)

先ほどの様に、眉間が狭かった・・・50を2つとても書けない・・・矢印も描けない
・・・そう言う時は どうするか? 矢印を外から描いたら良いのだが、中央に また
矢印が2つ集中して書けない・・・両脇に「50」「50」と文字を書いて、真ん中は
矢印を どうするのか? この様に真ん中に黒丸の印をして 細い線を対応する矢印まで
引いておけば それでよい。
「50」という文字も書けないという時は、もちろん両外側に「50」「50」と書く
のでも良い。それでも狭くて沢山あって書けない場合は、引き出し線を斜めに引っ張って
きて「50」と書いても構わない。原則として こういう書き方で、寸法を入れていく。

この寸法の線の太さが云々・・・というのは相当色々あって、少なくとも寸法の線は
モノの外形よりは細いのを 描きましょうと。それから寸法線には もう一つ基準点と
いう考え方が有る。モノの重要さによって基準点も変わる。作り方によって重要な場合と、
製品を どこかに取り付ける為に重要な場合では、図面の基準点が変わってくる場合が
ある。
例えばモノを作ろうと思って工作図でいうと・・・足が こんな所に出ているのと本体とは
関係が無いと言う事で「足は後から付けるんだ」というのなら、本体寸法を基準に
描くから、本体の一番下から上に向かって皆 描いていっている。今がそう。

足は足で下の方に少し延びている。全体の大きさも必要だから一応( )で書いている。
ところが商品の場合、お客さんが これを「蓋を開けたら入るかな?」とか「戸棚に入る
かな?」とか「ボックスの中にオバQを入れるんだ・・・雨が掛かったら困るから防水
ボックスに入れる・・・」という話しに なる。
入るか入らないかが問題となった時には、今度は 一番最大の寸法が重要になる訳だ。
だから細かい物も含んだ最大寸法を書く。一番身近なのが当社製品のシャーシー。
製品として 箱に入れる時には何が重要なのか? 取付の穴位置、それから外寸。これが
重要になる。それより内側に入っている所と言うのは、そんなに用事が無くなる。

縦に見た時に 箱に取付脚まで全部 入っている。製品の寸法という物の感覚を 掴み
易くしようとした時に、飛び出している所は 寸法に入れるのを止めておく。
モノの大きさの感覚だけ掴もう、そういう図面の時は この寸法しか言わなくなる。
何の為に 寸法を掴もうとしているのか? と言った時に、うちの受信機の場合には、
取付の為に、その場所の面積を掴もうとしているのだから、これは重要だなと言う事で、
今(寸法を)入れている。そうした時に「飛び出しているモノは含まない」と書いてある
のだから、この足が飛び出しているのも含まないのであって、数字として呼ぶ時は この
寸法を言うんだと。

スペックとして呼ぶ時は 箱の大きさを伝えようとしているのだから、「飛び出して
いるモノは要らない」と言う事で数字を書いてある。図面には書いてあるが・・・
では、どの位の体積なのか? 言う事を掴もうとした時には、足の飛び出しているのは
要らない。脚が下側へ飛び出しているのも、要らないから こうした・・と。今迄は
少し間違っているのでは? という事で 最近その様に直している。

何故かと言うと、脚が下に突出しているからといって、脚を外して底からの数字を
掴んだとしても意味が無いから。普通に水平に置いた時に必ず 蓋の高さが有るんだから、
この脚の飛び出している所を除いて、高さと言って何のメリットが有るのか?
ほとんど無いから、高さだけは原則を外して 脚先端からの寸法を言おう、と。
そういう例外も有るが、寸法を入れるには誰が見ても間違いが無い解釈をする「寸法の
入れ方」「入れる場所」「描き方」そういうのが決まっている。

中には・・・例えば取付穴が(今は3つだが)5つも6つも続いている場合に寸法の
入れ方と言うのは、一定の間隔なら、1ヶ所しか書かない。1ヶ所だけに矢印入れて
4組同じ間隔で20ミリなら「4?20」、20ミリピッチで4つ続いていますよ。と
いう風な書き方で、あと全部書かずに済ます という手も有る。

それから「ここを斜めに切り取っていますよ」という面取りでも、「半径幾らの曲線
ですよ」と言うR表示でも、全て統一した方向に書きたいから、斜めに書くにしても、
例えば このオバQの頭を「R300」という風に書くために、右上に書こうとしたら
「R300」などと 空き寸法の無い方向に書く様になる。こんな時は、寸法線を途中で
曲げて書く。本当は真っ直ぐ書けば好いのだが、すると皆集中してしまう。集中しない
場所は空いている。ここが書きやすい。そういう書き方で逃げる。

角を切り取るのはCいくらという書き方をする。カット、端を切り取るのはカットで
「面取り」を Cいくらと書く。「C10」と書いたら、縦横共90度方向がが10ミリ
であって、この斜辺の長さが10ミリでは無い。10ミリと10ミリの点を結ぶ様に
切ったのがC10。(後注;つまり90度だから10ルート2の 約14,14ミリ)

同じように「R10」と書いてあったら 半径が10で書いてある。その時に、この
Cは良いのだが Rとか円の場合は、小さければ外から矢印を入れてφ100と書く。
昔は100φとφを後に書いた。Rをにしても30RとRを後に書いたりしていたが、
今の・・・私等が中学くらいから後は・・・もう皆 前に書く、φ100と。
これ100ミリの直径なんですよと。しかし図面ではセンターを示す一点鎖線の+印が
無いと いけない。先のCいくら というのは、これは矢印線を 直角に描かなければ 
いけないから普通は45度しか無いのだが、円形の時は大概60度か30度で描く。
同じ様なRでは 30度か60度で描くのが筋。φ100と こういう風に書くのが
正解。それから もし寸法に変更が有った時、一旦描けてしまった図面に対しては、
100が もし100でなかった110だった 102だったと言う時には、この穴を
もう一度描き直すと言う事は、普通は やらない。

穴径が倍も3倍にも なった時は別だが、1割2割変わったときは描かない。「102」
と数字だけを変える。そうするのが筋。
業者が図面を測ってみて「え?100でぇ!」などといって「102」と書いてあるのに
黙って「100」の穴を開けたりは しない。
随分違っていたとしても102と書いてあれば102で開ける。比率を計算して測って
みて 50ぐらいしか寸法が無かったとしても、102と書いてあれば102で開ける。
これは図面の鉄則。

100から102に変えたとすれば・・・102に なってるのは、何か有ったなと
解る様に・・・図面の右下の図番の 何時 誰が描いたという所の 改訂履歴の欄に、
1回目の改訂なら△1(数字は△の中に記入)と書いて「何時それ誰が どんな理由で
変えた」と書いておく。それを履歴にしておく。元に戻したらいけないな、と分かる様に
書いておくのが規則。

次に鉛筆で製図する時の話し。
「なんでも描けていれば良いではないか」と思うかもしれないが、先ほど線の太さの話を
したが、寸法線と外形線では 明らかに太さを変えておかないと いけない。
昔は細かく 何々は0.1以上0.2で、それが0.2の時は、その次のは0.3以上
0.4で、と言っていた。そんな細かい事は どうでも良いとしても、よく起きるのは
一本線を引きなさいと言った時に、普通の鉛筆でシューーーーと線を引いたら、右へ行く
ほど太くなってしまった。これは下手な製図。ごっつい下手な製図。

線の始まりにしても・・・鉛筆の始まりを ある程度分かりやすい様にに拡大して描くと
・・・こんなに引けて最後は ここでグリっとなっているのは最悪。こんなのは毛筆で
字を書く時だけに しなさい。上手なのは・・・端をを四角には出来ないが・・・まぁ
丸でも好いけど・・・同じ太さが ずーーーっと続く。

鉛筆で引くのに同じ太さが何故 描けるのか? これは力の加減。その為にも技術の
時間に鉛筆を普通に 円錐型に尖らせて削ってしまわずに、楔形の削り方を習ったはず。
横から見たら円錐と同じ三角だが、直角に見ると長方形の四角。こうなっている。
これを長手方向に引く。こうして おくことによって、より長く同じ太さで線が引ける
という削り方。上手な人は 同じ太さ濃さがズーーーッと続く。

それから矢印を描いても下手な人は 片方が細かったり尖っていたり。一方だけ跳ねて
いたり。でも上手な人は、両方同じ角度で同じ長さで フリーハンドで描けている訳だ。
このフリーハンドで上手に描くコツは、机に小指の手元を付けて 支点にして動かして
こうやって描く。しっかりした安定した掌の部分を据えてて描いていく。それが方法です。
人によっては矢印の角度が随分と浅くて格好悪いのもある。ちょっと変になったら
しょうがないので、矢印の笠部を太く縫って ごまかしておく・・・同じ太さに。
そうやって きれいな図面を描いて行かなければ いけない。

太かろうが狭かろうが 分かれば良いではないか、幅が どんどん変わろうが曲がって
いようが・・・黙って平気で そんなのを描いている人も居るが、それは恥ずかしい製図。
巧い人は こういう線が描ける。

次に見取り図。今の三角法などとは関係なく、一般の人が見て非常に分かりやすいのが、
斜めから見た図。しかしコップの口の楕円に見える部分を斜めに描いたら既に違っている。
何故かというと 斜めに右上がりに なってしまっているから。普通に見た時には、
真直ぐ水平な線に対して楕円が描けないと いけない。傾きの無い 真円が横に広がった
だけの楕円で こう描く。それに対してコップの 机に置かれた状態でなく、何かに水を
移そうと 少し傾けた状態を描くとすれば、そこで初めて 斜めの楕円に見える。
良く見ると 円筒に厚みが有るから内側が よく見えるように描くのか・・・こんな
ところ、境界がハッキリしてないのに線を描くのか? こっちはハッキリしている。
分かり様に 線の無い物も、書かないとイケナイ事も 有る。

サイコロを描く場合。サイコロは立方体という事で、長さは3面 皆一緒だと。
縦が10センチ、横が10センチ、奥行きも10センチ。この絵、実際こうだろう・・・
正方形、こっちも同じ長さを描いた・・・が、おかしくないか? これがサイコロに
見えるか? 見えないだろう。
しかし長さは同じに描いてある。これは奥行きが・・・向こう側は遠いのだから段々
小さくなって行くんだから・・・奥側は小さく描かないと普通に見えない。
こんな事が分からずに学校の先生でも生徒に 変な絵を描いて教えている人が大勢いる。
奥行きを3分の2くらいにしてみたら 立方体に見えるだろう。

もう少し正確に書くと、奥に向かっている平行した線を 平行だからと平行に描いたら
・・・・視覚的には後が広がっている様に見える。サイコロの手前と後ろを測ったら同じ
長さなのに 同じ長さに描くと後の方が広く見える。何故か? それは そうだ。
ここでこの机を 見ている。片方の辺の延長上で、その辺を見ていた。この時こっちの
角を見たら直角に見える。しかし反対の辺側の角をみたら角度は狭く見えるだろう?
手前を見ているより 遠くを見ている方が狭い。同じ位置に有るのか? 「手前と奥は
距離が一緒ではないか」と馬鹿なことを頭で考えていると・・・

確かに距離は一緒だが、手前で見ている角度と遠くとは全然違う。無限遠に居れば一緒
だが・・・同じ平行線の延長上で同じ所に居れば。遠くに来れば来るほど その角度の
差は小さくなる。こんなに少し。でも近くに来れば、もう角度は こんなに違う。
ここまで来れば何十度も違う。そういう事で、普通の視覚で普通の距離で見ている限り
は、後を狭く描く方が、よりらしく見える。後を狭く描くほど、それっぽく見える。
これが透視図法という奴で、ある程度の距離の時に向こうへ行ったら狭まって、同じ
所に繋がるのが良いと いわれている。

見取り図は そういうふうに描かないと、おかしい。
いくらドラフターが便利だから、あるいはCADが同じ平行線を いくらでも描いて
くれるからと言って その方法で描いたら、どこか おかしい絵が描ける。
この理由から 製図器を使って描いた見取り図が オカシク見える事が有ります。


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