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爺解(時事解説)オスプレイ   (2012年8月)

軍事評論家:河端 県庁ケ

ハイ、久しぶりの軍事評論家:河端 県庁ケの登場です。

 

オスプレイとは、鷹類の仲間のミサゴという鳥の名前らしいです。

このミサゴは、隼ほど小さくは無い物の、やはり鷹類の中では小型に属する物の様です。

 

っで、その名を付けられた、今回話題の飛行機の方ですが、
コレは垂直離着陸機能を持った双発のプロペラ機です。

どうして、こんな物が必要なのでしょう?ヘリコプターで十分なのでは有りませんか?

何が違うのでしょう。何が優れているツモリ?なのでしょう。

ソコを、ヘリコプターの、皆に判っていないであろうメカニズムから解説を始めて行きましょう。

 

ヘリコプターは扇風機の風を下向きに吹き付けた反力で
浮き上がって飛んでいる様な物・・・っとは皆さん、判りますね。

風を強くすれば高く浮かび(飛び)上がり、弱くすれば降下します。

しかし、どちらかへ向かって移動して行くのは、どういう風にしているのだろう?・・・

コレは少し難しくなります。

これの易しい答えとしては「重心を移動して傾いた方へ寄って行く」のでして、
この事は、ホバークラフト(別名:エアークッションカー)とも同じ事です。

又、人間が二本足で立っている状態から、傾いた側に向かって歩き始める状態とも、
やや似ています。 

 

さあ、この事を実際のヘリコプターでは、どういう風にしているのでしょうか?

何枚か有るプロペラ(飛行機と違って、この上昇用のプロペラの事を、ローターと言います。
又、飛行機の主翼としての扱いも受けています)の内の1枚が、
どの1枚でも好いのですが、前面に回って来た都度、風を強くするって様に
捻り角度(ピッチと言います)を調整する様な設定に、細かい動きを、させますと
前縁の方だけ風が強くなりますから、後ろに傾きます。

(このイメージは、傘を差していて、阿弥陀に成ったイメージです)

後ろへ軸が傾けば後ろに向かって進んで行きます。

普通の飛行機でも、ごく初期以外は、速度を変える場合には、
プロペラ(エンジン)の回転数を変えるよりも、プロペラのピッチを換える事でを行っています。

コレを可変ピッチプロペラと言いますが、今では普通の技術ですから、
「一周360度回転する中で、どの位置の角度の辺りだけ角度を強くする」って事も、
それほど難しい技術では無かったのです。

これで、傘を差した様な状態のローターで上に上る力を、どの方向に偏らせるか?・・・も、
自由自在になっている訳です。

その方向きを強くすれば強くするほど、強い速度で移動(飛行)出来る訳です。

こういう技術の進歩で、今のヘリコプターは初期の物に比べて、
非常に高速飛行が可能になっています。一部の遅いジェット機に近い程です。

そこで、以前は、ジェット機が担っていた軍事用の分野も、
殆どヘリコプターで間に合っているのが、現状です。

 

なのに、今何故、このオスプレイなる、変な飛行機が必要なのでしょう???

ヘリコプターというのは浮き上がっている為だけに非常に多くの燃料を消費するのです。

この事は、ヘリコプターでなくても「普通の飛行機でも、
離着陸の時に一番多くの燃料を消費するという事実」から想像に難くないでしょう。

それで「燃料を幾ら積めるか?」ット言う事実から、
航続距離(どこまで飛べるのか?)ット言う現実問題に突き当たります。

そこで、普通の飛行機の方が有利な面も出てきますが、
いかんせん沖縄に駐留する海兵隊は、海岸への上陸作戦が、目的ですから、
飛行場滑走路では無い場所への着陸が必要で、あの様な変な飛行機が必要な訳です。

 

似た様な例としては、英国が製造保有する、
ハリアーというジェット垂直離着陸戦闘攻撃機が有ります。

あの機種は、以前のフォークランド紛争の時に活躍しました。

やはり水際の上陸戦でした。この機種とて大量の燃料を消費する事は同じ様な物で、
真の垂直離着陸をするよりも燃料消費の少ない離陸方法を、
航空母艦からの発艦に使う工夫をしたシーハリアーと言う機種が有りました。

コレは航空母艦の飛行甲板を滑走路として前へ滑走しながら飛び立つのですが、
その時に垂直上昇の能力をチョットだけ使って、有利にするっと言う物です。

本題では無いので詳細は割愛します。

 

こうして、ヘリコプターよりも大量に荷物を、遠い距離まで運べると言う事によって、
沖縄の海兵隊が広い範囲の作戦能力を持つって事です。
人員削減した少数精鋭の海兵隊が、何処へでも使い回し派遣出来るのだ!
・・・ット言う威力でしょう。

 

処で、この、オスプレイって飛行機が何故危ないのか?事故が多いのか?の話に移りましょう。

先ほどからヘリコプターの原理を説明しましたが、このオスプレイも、
ヘリコプターと全く同じ飛び方が出来るって言うのです。

だったら何故、ヘリコプターにしないで、普通の飛行機の飛び方まで欲張るの?
ヘリコプターだって下手なジェット機位に速く飛べるんでしょう?・・・

このオスプレイみたいにプロペラ機に変身したって
スピードじゃあヘリコプターにもかなわないのじゃない???

ソコは・・・やっぱり、普通の水平飛行の時の荷物の量と燃料消費なのでしょう。

一杯荷物を積んで重い状態で、両腕懸垂してる状態のヘリコプターじゃスタミナが持たない。

荷物を積んでも、極端に言えば、翼で滑空するグライダーみたいに飛べば、
動力(燃料)不要の省エネは一目瞭然!

実は、この、飛行機モードと、ヘリコプターモードの中間が、危ないのです。

どの程度の状態のパーセンテージで切り替わって行くのか?ナーンテ、
「どれが良い」という例も、実績も有りはしない!

しかも…コレは筆者の考えですが、この切り替わりの時、
プロペラだけが上向きから前向きに移動するのじゃなく、
エンジンも一緒に異動してしまうので、エンジン不調の元!

前の項で例に出した英国のジェット機ハリアーの場合は、
ジェットエンジンが固定で、吹き出し口だけが変化するので、安全なのだ!

それに2つのエンジン及び吹き出し口が2つとも中心線付近に集中してるから
1つ故障しても、バランスを崩して墜落って事は少ない。

処がオスプレイは長い主翼の左右両端に、このエンジンとプロペラが有る。

一方が止まるとクルリ ガクン!・・・・

 

未だ、もう一つ、有るのだ。先のヘリコプターの説明に出さなかった話が、
ヘリコプターというのはエンジンが止まってしまった時もローターさえ無事なら、
ローターを風で空回ししながらユックリと降りる機能を持っている設計なのだ。

安全上、それを要求される規則になっていて、ストンとは落ちず、
すうーっと操縦出来て墜落するのだ。

処が、このオスプレイには、その機能が無いと言う・・・・・。

「ヘリコプターじゃ無い」ット言う事で規格上の問題から、
除外されているのだろう。あきれる・・・・

先に「ヘリコプターの場合は、エンジンが故障で止まっても、
ローター(プロペラ)が無事なら、ストンとは墜落せずに、すうーっと降りられると書きました。

その原理と、オスプレイが其れを出来ない理由を書きましょう。

 

楓皆さん、紅葉の種が地上に落下する様子を知っていますか?

種本体の重い部分を下に向けて、後ろの羽みたいな部分を
螺旋状に回転させながら落ちて行きますね。

クルクルっと・・・・・

あの状態は、回転せずにスーゥっと単純に
直線的に落ちて行く時に比べて、
ずいぶん長い時間が掛かっていると、判るでしょう。

この状態を、意図的に行える様な状態を
意図的に出来るシステムになっているのが、ヘリコプターなのです。

それに反して、飛行機という状態で水平飛行の出来るオスプレイは、
ドウなのでしょう。

一般の飛行機(固定翼機)は水平飛行中にエンジン(プロペラ)が止まっても、
惰性で、グライダーの様に滑空して無事に着陸(無論、不時着でしょうが)出来る可能性を
残しています。特に、プロペラ機の場合は、この能力が顕著です。

何故プロペラ機が良くて、〔反面、〕ジェット機が駄目か?っと、言いますと、
ジェットエンジン機というのは、飛行速度を、速い前提で設計している為に、
翼の面積が狭い傾向に在って、その小さい翼では、グライダーの様な低速での滑空飛行は、
出来ないのです。

エンジンで押して、速度を上げないと小さい翼では十分な浮力が出ない!

そこで、大きい飛行機やジェット機には長い滑走路が必要になるのです。

徳島空港の滑走路を、ドンドン延長して来た理由が判りますね。
でも、ジャンボ機なんか?何時、どのくらいの数、来るんですかねえ???

・・・それよりも先に、米軍の戦略爆撃機が沖縄やグアムから移転して来て
「朝鮮半島まで爆撃出来る基地だ」 「いや北京も爆撃範囲だ!」って事には成りませんか?汗・・・

 

あぶない、はちない、あぶはち両方無い 続・オスプレイ へ続く >>