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注意点 (無線化のポイント)
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3.導入に当たり

 

産業用ラジオコントロールの

導入に当たっての注意点

1996年1月

2009年7月 更新


 

1.ラジオコントロールの対象
2.産業用ラジコンの導入例

3.導入に当たり


3.1 使用範囲と場所等の適否判定

先ず 産業用ラジコンは 対象機を目で追いながらコントロールする事が殆ど
ですので、オペレータ(運転者)から見える範囲以上の通達距離は不要です。
そこでホビー用の1~2km届く物は必要なく、50m~100mで充分です。
現在 市場に存在する物は 30~50mの新微弱電波(1996年;平成8年
完全施行)と、100~200mの特定小電力局が 存在します。
又 市販とは言い難い数量では有りますが、70MHz帯に ホビー用と
同じ位届く強さの電波も 産業用に割り当てられています。

そこで「届かないよりは より強く届くに越した事はない」と言うユーザーの
考えでの仕様要望もあり、説得が必要です。即ち逆に よそからも強く届いて
来て それに妨害される事も考えられますし、自社の敷地内で電波の種類が
足りなくなる位 沢山導入される事も有ります。

一方これまで市場に永く存在した 旧法微弱電波(50~100m届く物)は
電波法改正によって、1996年5月を持って使用猶予期間も終了しました。
旧法どおりの製品で有れば 他に迷惑をかける事もない強さの電波なので、
取締が行われる事も無いとは思われますが 罰されるのはユーザー自身であって
メーカーやディーラー,工事業者では有りません。
今 御使いの機械について、分からなければ 業者に問い合わせてみましょう。

 

クレーン


写真11;
プラグインタイプの
大型リレーを受信機内に
持っていないと、 このクラスの
クレーンでは補助リレー盤が
必要になり 高い物に着く。

TX-5708Nと5712N送信機
 ↑
写真C;
送信機の押しボタンスイッチレイアウト例

同じ基本機種中にも何通りかの標準型があり、
更にイージーオーダーで
スイッチの穴を塞いだり配列を変えられる。
2段押しスイッチが装備可能。
微弱電波・429MHz帯特定小電力、両方式対応。
(左右とも:RC-5700N型)

3.2 工事の設計

産業機械をラジコン化する引き合いが有った時、先ずユーザーが何を どう
操作したいのか 確認する必要が有ります。この業界では 必ずしもユーザー
自身のニーズが ハッキリしないケースも多く、納入後のトラブルも有ります。

「大は小を兼ねない」通達距離の問題は前項で述べましたが、次に重要なのは
操作項目の名称です。クレーンの場合は「上下東西南北」が殆どですが それ
以外ですと、その操作名称から 対象機械自身の動きを判断して 危険な操作を
避けるレイアウトや インターロック(不条理な操作に対する不動作型防御)を
受注側から提案する必要が有ります。

多くのメーカーで ハンディータイプと首掛けタイプの機械を用意しています
ので、作業状態や稼働率,操作対象機の構造,種別を考えて決定します。
操作数が16点程度以上になりますと ボタン数の限界からハンディータイプ
では済まないメーカーも有ります。
首掛けタイプになりますと ジョイスティックレバー操作方式の選択も出来ます。

次に重要なのは出力リレーの大きさです。各社まちまちの基準で 接点の
大きさを 仕様書に表現していますので、実物をリレーの型番で確認しましょう。
数字だけで選択しても 元々 タイマー制御などの為に 間接制御盤を必要と
しているクレーンでは、補助リレー盤を兼ねる事が出来ますから大差有りません。
しかし それを必要としない(写真3のペンダントスイッチが付いている様な)
クレーンに 後から補助リレー盤が必要となると、「安い」と思う無線機よりも
制御盤の値段だけでさえ 高くなったりします。
少なくとも 接点寿命を50万回に限定した場合の接点容量が 誘導負荷で
200V3A~5A無いと、接点溶着による暴走事故を起こすと思って下さい。

小型リレーを採用している物は それをカバーする為、通常 リレー接点に
サージキラーを入れて有ります。負荷が小さすぎると それらサージキラーに
接点が開いても(OFFでも)流れる漏れ電流で 作動を続ける場合が有ります。
負荷が小さいと言って安心は出来ません。(当社は汎用性を考え不装備方針)

更に 相手の負荷が直流と交流に分かれていたりすると、接点構成によっては
補助リレー盤が必要となります。第1図と写真4に示した様な物は、ニッパーで
ジャンパー線を切れば 共通線の分離が出来ます。

その他 対象機電源の確認が必要です。大抵はAC200Vですが 時々
100Vや400Vと言うACも有り、又 DCを要求される物,その電圧,
接地極は大抵マイナスですが 両方共アースされては困る物(フロートアース機)
も有ります。第1図に示した様な 万能電源の物も有ります。

RC-5600N型とRC-6000N型

写真D;左右同じような機種に見えるが、ほぼ同じ
大きさの別機種。スイッチのピッチや大きさは
同じでも、右はスイッチ数を少し増やせる機種。
両機種とも2段押しスイッチ装備可能。
また微弱電波・特定小電力、両方式対応。
     (左:RC-5600N型/右:RC-6000N型)

 

※左側のRC-5600N型は保守品種となりました。


3.3 施工

新法微弱機の施工の際に最も重要なのが、受信アンテナの取付(写真12)です。
特定小電力機や ホビー様と同じ出力の出せる70MHz帯機は、それ程心配
する事も有りません。その面で やや高価には着く物の、特定小電力機だと 
工事店の技量に左右されずに施工できる、メリットも有ります。
小型の屋内設置ホイストクレーン等では 受信機を直接露出取り付けしており、
その様な場合は 直下で操作する為 受信機本体のアンテナコネクターに直接
アンテナエレメントを取り付けても、充分実用になります。(写真13)
2000年注釈;ホイストクレーンは上記の様に 制御盤BOXへネジ止めが可能
でしたが、安価なチェーンブロックには制御盤が無く、取付は却って困難でした。
これを引っ架ケーブレス受信機にて解決しております。
受信機用アンテナ

←写真12;受信機用アンテナ施工の際、アンテナ・エレメントが
操縦者によく見えるように取り付ける。

写真13;小型のホイスト等では
受信機にアンテナを直付けしても
支障はない。        →

受信機にアンテナを直付け

アンテナケーブルの加工を 無線工事の専門でない者が行うと、ショートして
いたり 導通が無かったりしますが、それでも或る程度の受信が出来ますので
未経験者では そういうトラブルがある事自体の判断が着かずに 苦労します。
更に 一般無線局や ラジコン装置同志での混信も時折見られ、その場合も
殆どが通達距離の低下という症状に現れますので 難しい判断を要求されます。

3.4 完成と引き渡し

低い周波数の 70MHz帯等を採用した送信機では、アンテナを内蔵して
ない物が多く このアンテナ着脱や脱落でのトラブルも注意する必要が有ります。

前項でも述べましたが 受信機の電源電圧には注意する必要が有ります。
連絡不徹底で工事業者は何も資料を持っておらず、端子に電圧を書いて在るにも
関わらず それを見ずに、経験上の常識だけで工事をする事が まま有ります。

毎日使う産業用ラジコンは 充電式電池で使うのが通例ですが、充電に関して
ユーザーに説明が無かったり 充電しながら社屋全体の電源を切って帰宅したり、
引き渡し直後は 笑い話も絶えません。

この業界では 好く打ち合わせをしても、打ち合わせの出来た相手と違う者が
工事をしたり 落成検査をします。
その為 ユーザーに説明書や話が好く伝わってないだけの為のトラブルが
多いのも この業界の特徴です。
しかし稼働後も 永く使い続けられる機械ですから、ユーザーとメーカーの
間で修理を含め ややこしい話も直接出来る様な状態を保つ必要が有ります。
RC-7100U型

←写真E;奥は多スイッチの
首掛けタイプの送信機例
最大スイッチ数は27個。
2段押しスイッチが装備可能。
中央は3ノッチジョイスティック2本装着型。
無接点式のジョイスティックレバースイッチを
装備しており、最大操作数は32。
手前はモノジョイスティック2本装着型送信機。
微弱電波・特定小電力 両方式対応。
(3機とも:RC-7100U型)


写真F;→

アルミシャーシ(注)の汎用機。
アルミの一品料理故に
どの様な配置にも対応し得る。
特定小電力対応。
(RC-9300U型)

 

(注) 写真Eなど当社他機種のケースは樹脂製

RC-9300U型


4.安全対策

 

 

 
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