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TOP > AO技術講習集 > 産業用ラジオコントロール導入に当たっての
注意点 (無線化のポイント)
> 1.ラジオコントロールの対象
 

産業用ラジオコントロールの

導入に当たっての注意点

1996年1月

2009年7月 更新


 

1.ラジオコントロールの対象

ホビー用のラジコンでは現在「プロポ」と呼ばれる無段変速式が全盛になって
久しい状態です。しかし産業用の業界に於いては 20数年前のホビー界に
相当するオン・オフ制御が 今だに主流の座を占めています。
しかし これは保守的で遅れている訳では無く、制御対象となるクレーン等の
機械設備の操作方式が 元々電気モーターのオン・オフ制御式だからです。

しかし近年、モーターをインバーター化する傾向も有り、無段変速も可能になっています。
又、他の理由からホビー用のサーボモーターに対しての信号互換を取っている物も有ります。
それらは電気信号制御ではなく機械式での操作が必要だったからです。

そこで現在市販されている産業用ラジコン装置は ジョイスティックレバーが
装備されていたとしても、殆ど このオン・オフ方式であり 本当の無段変速は
ごく一部にしか存在しません。
この様な理由から逆に 「容易にラジオコントロールできる産業機械は、
リレーによるオン・オフ制御式の機械だ。」と言えます。その為 工場内の
天井クレーン(写真1)や 屋外の門型(橋型)クレーン(写真2)が最も
ポピュラーな例になりますが、それとて すぐにラジコン化できる物と
出来ない物に分かれます。

天井クレーン

写真1;ラジオコントロールできる
産業機械の代表とも言える
天井クレーン。
リレーによるオン・オフ制御式が
ラジコン化し易い。

門型(橋形)クレーン

写真2;門型(橋型)クレーンも 
数多くラジコン化されている。

最も無線化し易い物は ケーブルが上から垂れてきた先端(下端)に、
ペンダントスイッチと呼ばれる押しボタンスイッチ(写真3)が 付いた物でしょう。
このケーブルの代わりに 或いは並列に、ラジコン受信機の出力端子を接続すれば 
あとは受信機自身の駆動電源を2本接続し、アンテナの装着だけで働きます。(写真4と第1図)
2000年注釈;その2本さえ全く不要にしたのが特許ゼロ線電源です。

ペンダントスイッチ

←写真3;クレーン・
ホイスト等の有線操作に
使われるペンダントスイッチ。


端子台図

第1図;受信機リレー出力端子図。
ジャンパー線を切ると各リレーの分離独立が出来る。
一つの受信機で直流系と交流系を制御する時など 
2次制御盤に頼らず簡単に済む。
又 電源も標準でAC100V~220Vに対応。
(DC12~24Vはオプションで対応)

写真4;受信機の端子台
受信機の端子台写真

最も困難な物は 運転台に自動車と同じ様な、足踏み式油圧ブレーキの付いた
物でしょう。(写真5と写真6)このブレーキを 先ず電気式に変更する必要が有ります。

ブレーキは「操作をする」のではなく、上下や走行の操作を「やめた」時に
ブレーキが掛かる様に配線します。

クレーンの運転台
←写真5;クレーンの運転台。
ディスクブレーキ写真

写真6;天井クレーン用
ディスクブレーキ。 →

 

※運転席のペダルも車輪側も

ほとんど自動車と同じです。


この手のクレーンは 大きな機械的スイッチ接点で抵抗を切り替える事に
よって モーターの速度切り替えを行っています。その接点はラジコン受信機の
出力リレーで制御し切れない程 大きいのが通例ですから 間接制御盤を必要とします。
又スピードも3段程度に間引きして設定し、それをタイマーによる順次加速(※)で制御します。

 

(※)テレビのVHFチャンネルが12存在する様な物を全部見て行くのではなく
ニュースとか映画、ドラマ…だけチェックして行く様な物と言えましょうか。

速度の上げ具合が1~12とすれば、「1・・・3・・・5」と上げて行く様な物で
数字の間の・・・の数は、タイマーによる時間の間隔を表しています。


そして最後は先に述べた電気式ブレーキを それに組み合わせる事です。

このブレーキは 一定の強さでしか掛けられませんから、荷振れしない様
適当な強さに調整の上 使用されます。
これとて荷振れの点で 大きい物を扱うクレーンには使えませんし、走行距離の
長いクレーンでは 高速を要する為に 別のブレーキボタンを持たせたり
高速/低速の2段ボタンを持たせています。(有線式は各社共2段ボタンが存在するが、
平成8年;1996年まで 無線での2段ボタンは我社のみだった。)

 

【コラム】 多段式押しボタンスイッチの歴史解説 >>

 

3ノッチジョイスティック送信機

←写真7;3速のジョイスティックレバーを
備えた送信機 

スクラッププレス装置

写真8;ラジコン操作の
スクラッププレス装置

フォークリフト運転台

写真9;フォークリフトの運転台から
移動棚を操作。

究極の変速方式は ジョイスティック(写真7)による3段式と言えます。

 

【コラム】 レバー操作の優位性 >>

 

しかし制御される側は 根本的に前者と差は無くて、送信側で 
1段目=ブレーキ解放,2段目=低速維持,3段目=タイマー加速(※)を 
分離選択できる特徴が有ります。

 

(※)この「3段目=タイマー加速」の部分は先述の「1・・・3・・・5」と同じです。


1段目で何故ブレーキ解放かと言いますと これが減速の時に有効なのです。
3段目で高速運転していて2段目に落とすと 最高速が最低速に変わるのですが
それでも荷振れは起きず スムーズに減速します。更に1段目に落とした時 
モーターに通電を止めますが それでもスムースに減速を続けます。
ところがボタン式(1~2速)では この時点で電磁ブレーキを効かせる事に
なり、荷振れするのです。3段式なら慣性で動いているだけの状態を維持でき
ます。そして此処ぞと言う最後に 中立に戻せばキュっとブレーキが効くのです。

 


2.産業用ラジコンの導入例
3.導入に当たり
4.安全対策

 


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