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①と②はなぜ電波を使うのだろう。
通信、例えば会話は空気の振動(粗密波)を
喉で作り、他人の耳に伝える。
もし音で通信を行うとすれば、長距離
通信には、大きい音で・・・・・となり、
世間はやかましくて どうにもならない
だろう。
それに音は離れると、すぐ弱くなるので
相応に大きい音が必要な訳。それが一層
大変であろう。
ところがマックスウェルが予言し
ヘルツの発見した電波は、距離が離れても
意外に弱くならない。無論 音波に比べて
であるが、それよりも何よりも、
耳が痛くは無い。 |
それを通信に使ったのがマルコーニである。
最初は電波の有無(断続)でモールス通信を
行った。
それは、火花を電気で飛ばして、その一端に
アンテナをつけただけの送信機と、長い
アンテナの片端に 火花が飛ぶ位の
小さな隙間を空けた電極の受信機だった。
向うで むりやりスパークさせると、
何も電源らしい物の無い、こっちの間隔にも
スパークする。周波数もクソも無い。
ただ大きい火花とアンテナが物を言う
雑音の送受信機であった。
その内に、その火花は高周波サイレンという
発電機の様な物に変り、雑音は
きれいな?サインウェーブに近くなった。
それを声の波型(空気の粗密)に合わせた
強弱にかえて送る工夫をすると、
電話(ラジオ)の送信機と なったのである。
受ける側では、電波の強弱にあわせて
振動板を振れば、空気が振動し声に
聞こえる。そういった中、真空管が登場し
電子回路で送受信を行う様になった。
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その中から更に、電波の強さでなく周波数を声の通り変えるFMや、絵を送るテレビが
生まれてきたのである。
要するに、電波は長距離を送っても届き、且つ周囲に迷惑を かけないという都合のよい
媒体であった。
我社のラジコンは ある特別な音を送り、その目的の音が届いた事により
スイッチを動かす物と考えればよい。