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【2段押しスイッチ解説シリーズ】
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朝日音響 段段物語 (自社設計2段押しスイッチ 開発物語) |
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運転台式クレーンでは、ハンドル操作に拠る7段式程度+床踏み式ブレーキが常識。 |
クレーンが低速へ減速して行く事を必要として、有線式操縦器での |
無線になった時も各社とも、2段押しスイッチの装備を目玉にすべく 狙っていた。 |
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我が社の東日本代理店(当時、関東代理店)が、近隣のスイッチメーカーを呼びつけて、 2段押しスイッチをエイヤーっとばかり、特注で造らせた。 |
【当社】コレの性能仕様は、1段目部分は従来の1段押しスイッチと同等の寿命。
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某スイッチメーカー製2段押しスイッチ装着機 出荷開始 |
スイッチメーカー製 2段押しスイッチ |
「イージーオーダー制」を実現していた当社製品が競争上有利だった点
【他社】
【当社】
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それでもスイッチの故障は、普通の1段押しスイッチと比べれば、かなりの率に上った。 | ![]() |
【理由1】 生産数の少なさによる、品質問題。 | |
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【理由2】 2段押しという事でのストロークの大きさによる設計的宿命。 →★ | ||
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抜本策として、自社設計自社生産により、 根本的に1段押しスイッチと同等の寿命を目指す。 |
設計方針 は 単純明快! ・・・普通の長寿命1段押しスイッチを2つ重ねて組み合わせるだけにする。 →普通のスイッチを2つ重ねて配置する台の設計。 |
矛 盾 す る 設 計 要 求 |
先ず、元々の1段押しスイッチ状態の基盤の上へ、リン青銅板のフレーム(上に重ねるスイッチで、後からオンするスイッチの位置を保持する役目と、その電気回路配線を兼ねる物)と、2段目に重ねるスイッチ自体の合体した物を追加する構想としたい。 | |
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故に必ず、後から追加されるスイッチが高速側スイッチという役割でなければならない。 | ||
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よって、この出来上がったスイッチを徐々に押して行くと、最初にオンするのは、最初から基板上に存在するスイッチでなければならない。 (先に押される方が後から「入」にならないとイケナイっていう矛盾です。) |
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すると、その最初から存在するスイッチのオンする押し力は追加するスイッチよりも必ず、弱くなければ、イケナイ。 | ||
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その必ず弱いスイッチを選択し、交換する必要性が生じる上に、更に追加側スイッチも、必ず強くする為に押し力の強い物を新規選択する必要性が出た。 |
クリック感 優先により、 |
自社設計 第1世代 2段押しスイッチ |
スイッチの寿命による劣化で、 次々に不具合発生。 |
… | 従来通りの寿命のスイッチを使ったにも関わらず、充分な寿命は得られなかった。 |
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クリック感ばかり言うと押し力の強さが必要となって、寿命を縮める事が判明。 |
→ | この頃、スイッチの押し力やクリック感を言わなければ、遙かに寿命の長い互換製品が現れていたので、そういう製品に、全スイッチを転換。 |
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同じ頃、その、長寿命スイッチばかり2つを上下に重ねても、必ず、どちらかが先にオンする様な構造に出来ないか?っと言う事も配慮した形での、位置保持用リン青銅板構造(形状)に変更を試みる。 | ← | ★ 2段だから余計に強く押されて1段の物より寿命が短くなるのだった…という考え方。 |
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生産前に寿命テストを実行。 |
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今度は長寿命で問題なく市場で使用 全機種に採用・適用されつつある。 |
自社設計 第2世代 2段押しスイッチ |
(現行2段押しスイッチ) |
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【2段押しスイッチの唄???】 |
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♪ 皆この制服~ |
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♪押せだ~の
♪押せだ
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♪押せだ |
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♪押せだ
ダメだ~♪ K O(ケイオー) |
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