閑悪ィ日誌 - 当社の事件簿-

その5
再び徳島簡易裁判所へ・・・


原告準備書面九
徳島簡易裁判所 平成一一年少エ第一号事件
    (原審 平成一一年少コ第二六号事件)

     原告 朝日音響 株式会社 
             代表者 代表取締役 河野 繁美
     被告 株式会社 栄青写真社
             代表者 代表取締役 清家 晴信
   平成一二年八月二三日

 右原告 朝日音響株式会社 代表者 代表取締役 河野繁美 印

徳島簡易裁判所御中

 原告が素人故に 弁護士の様に同じ事を何度も聞いて、確実性を
増す方を採って居ない事を 配慮頂きたい。
 むしろ証言を聞き検討した後しか、新たな疑問や 証言の矛盾と
曖昧さを発見出来得ない事を 御理解頂きたい。
 以下、項目別に過去の証言内容を比較し、被告運転者が自分の
有利に運ぶ為に 曖昧な事を明確に発言した事実を明らかにする。

 その前に 裁判という制度であるが故にか尋問中には否定された
(本来は証人への確認)考察を 不動の物理現象として述べておく。

1、同一時間内には速度の遅い者が 速度の速い者よりも、多くの
 距離を走破したりは出来得ない。区間平均速度と距離は比例する。
2、警察官は「ブレーキの利きや発見の早さによる」と証言したが
 それはブレーキを掛けた時と掛けない時の2条件間の比である。
  本件は両車共に停止した事実に対して それに至る迄の距離と
 時間を論じている故に、平均速度を論じている。加減速が どの
 様で在ろうとも 一定距離区間と所要時間の関係は不変である。
  繰り返すが 一定区間の結果的な所要時間と距離を論じており
 ブレーキを包括した結果の 同一時間内の2点間移動を言う。
3、しかも原告が提示した関係は 別々に生じた同時間値では無く
 眼前で発生した、発見対被発見から始まり 衝突対被衝突に至る、
 同時進行で一致する時間の話である。
4、これを 原告の単なる主張と判断するしか、物理現象の認定が
 出来ないなら 専門家に鑑定の依頼を申請する。本件は義務教育
 程度の内容で 前任裁判官を含め何故理解されぬか不明である。

一、見込み発進と言う 書証記載の解明

 証人・鈴木警察官は「見込み発進」に掛かる絶対的根拠は無いと
証言した。被告代理人尋問に「記載だけ見れば赤信号進入」と証言
したのは、瞬間を捉える事の不合理を 実情との対比で述べたに
過ぎない。原告の尋問には却って「青信号に成る直前に 停止線を
越えたか越えないか微妙な程度と判断している」と詳細に証言した。
「微妙」とは 停止線に対する視認誤差内と判断できる。

 「視認誤差程度」が存在しても、その直後に衝突していない以上、
原告の「視認誤差距離」が事故原因には成り得ない。その誤差程度
の場所と 実際の衝突場所との間は 約一六メートル離れている。
 従って「見込み発進」の認識は文字表現だけで事故に関係なく、
鈴木警察官による 停止線位置認識の誤差程度との認識であり、
実際には正負何れとも認定できない。鈴木警察官は「見込み発進に
対する違反認識は無い」とも証言した。見込み通りに限りなく近い。

 被告が真に黄色で進入したなら、原告は青信号の2秒以上も前に
停止線を越えた事になる。原告証言通り遅い速度の 時速五キロや
一〇キロで走っても一、五メートルや三メートルを走る。
 後述する様に原告の速度を速く仮想し 時速二五キロなら、七
メートル走っている事になる。眼前の赤信号を遠くから認識しつつ
徐行で近付いている者が、その様な進入は しない。
 高速ならば逆に、早くから 被告の視界に入っている筈である。

 右は鈴木警察官の「停止線を越えたか越えないか程度と言う認識」
証言とも矛盾する。これこそ鈴木警察官が「現場で両信号共に赤の
期間を示した」背景と見られる。
 鈴木警察官は交通専門警察官では無い故に却って、同様に曖昧な
現場を数多く見ており、現場判断は正しいと考えるのが自然である。
一年余りで数多く経験するからこそ、本件にも忘れた事が多い。
 それらの根拠は「文章に残されて無くて且つ 現在も言及されて
居ない、原・被告両運転者間の 現場での某かの文言を汲み取り、
公平に判断して書いた筈だ」と証言された事にも有る。

 原告車両の速度計は 目盛り間隔が時速一〇キロ以下に付いては
存在しない事から 原告に速度数値の認識が無いのは当然である。
 青になる事を待ちながら惰性進行した訳であるから信号が赤から
青に変化した事の認識は明確である。しかし青になった時点の車両
位置についての精度認識は、運転席から見たボンネット陰の停止線
であり、停止線を越えたか越えないかを何センチ単位の精度で語る
事は妥当でない。

 だからこそ 停止線と横断歩道の間隔が 二、三メートルも存在
する。原告運転者は「通常 停止する場合の位置精度を 正負五〇
センチから一メートル程度と心得ており、停止では無い走行通過時
にも 同様な精度で 通過するのを旨としている」と証言した。
 鈴木警察官が「停止線を越えたか 越えないか程度」と判断する
「見込み発進」は原告車両の絶対速度認識が無く書かれた事に起因
し、超低速で進行した故に 距離誤差が小さい事は 考慮してない。
 余裕二、三メートルに対し 五〇センチや一メートルの幅を
「進入した」とか「しない」とか論議する事自体が ナンセンスで
あり、「見込み発進」との表現が 文字印象とは異なるだけである。

 原・被告両運転者とも 原告車の衝突後走行距離をゼロと答え、
数値意識を問うと一メートル以下、突き詰めると五〇センチ以下と
なった。この場合も同様に一メートルや五〇センチは感覚上ゼロに
等しく、即ち「見込み発進」とは適当でなくて「誤差」の話である。

二、被告が 黄色信号を視認した時の、被告車両の位置

 被告運転者は黄色信号の視認位置を当初「車両の先端が停止線上」
と証言した。次に「停止線を説明するに 左の植え込みが位置説明
し易い」と述べ、六月二六日は それを裏付けし「むしろ植え込み
と言うよりも 植え込みの有る左の壁辺り」と加えた。
 しかし六月二六日の証言中に「停止線の手前くらい」と変化し、
「停止線には掛かっていないと思う」「先端は掛かっていたかも」
と再度変化した。

 左の植え込みと壁は甲第一七号証の二から縮尺寸法が得られる。
道路と平行である壁は 停止線から前方に二、五メートル 後方に
五、五メートル有り 計八メートルの長さである。
 本件の場合 問題の停止線から衝突迄の距離が九、二メートルで
有る中で、一点でしか無い停止線位置を示す為に 八メートル続く
長い壁を単に「壁」と指定している。八メートル幅の壁で停止線と
いう一点位置は指定出来得ない。普通は壁の始まり位置か 終わり
位置を言う。以前の証言で「急いでいたので済みませんとは口から
付いて出た」と言ったのと同様に出任せの 矛盾を露呈している。

 漠然と壁を言うよりも 三つも存在する壁の窓の内の一つを指定
するのが当然であろう。壁の写真を甲第一九号証として提出する。
 壁と単に言うのが壁の終わりなら原告車両の発見点を過ぎている
事から、壁の始まりで有ると考えられ、黄色信号視認の 該場所は
被告の言う停止線から五、五メートル以上手前である。

 前任裁判官の尋問に この位置を「青が黄色に変わった時でなく
既に黄色になっている状態を見たに過ぎない」と証言した。
この場所以前の速度を時速三〇キロ、この場所以降を加速して通過
しようとしたので それ以上の速度と 被告は証言している。
 しかし現場に立ち会った被告代表者は後日、準備書面1で この
位置を「確かに錯誤であるかも知れない」とも「自分の位置が停止
線の上であったと断言できる人間が この世の中に どれ程存在する
だろうか」とも述べている。原告は 被告代表者の主張を支持する。

三、被告が原告車両を発見した時の 被告の位置

 当初 被告運転者は原告車両発見位置を「右植え込みの位置」と
述べ、原告が植え込みの長さを言うと「中央をヤヤ過ぎた位置」と
証言した。次の尋問時に「貴方の車の何処がヤヤ過ぎた位置か」を
質問すると、同時に聞いた前項の「黄色信号視認位置」を 車両の
前端と証言したのに反し、この位置だけ不自然にも「自分の体の
真横」と指定して証言した。
 仮に この発見位置も普通に車両の前端なら、黄色視認位置と
原告車発見位置が殆ど同じ位置になってしまう事実を申し添える。

 植込を見たなら三〇キロ超えの速度で真横を正視した事になる。
停止していても、顔を正面に向けては真横を これほど正確に視認
できない。これが真実なら 三〇キロを超えて加速している最中に
顔は真横の右を注視していた事になる。もっと手前から見た筈だ。
 五メートル側方で前後が僅か二、八か四メートル長の植え込みの
「中央をヤヤ過ぎた点」等と三〇キロを超えて加速中に、前方も
見ながらは特定確認出来得ない。証言された通りの視点から 撮影
した写真を、甲第二〇号証として提出する。空想が 判明する。
 この点に関し 見えなかったとする原告車両が その直後に発見
されたと証言する点を ほぼ同じ目線の甲第二一号証に示す。

 原告が うっかり、この植え込みを全長の四メートルとして提示
した時も道路に平行な部分の距離の二、八メートルとして提示した
時も、被告は共に「中央よりヤヤ過ぎた所」と証言した。
 二、八メートルと四メートルが一致した長さに見えるのは、その
差の数値の部分・即ち斜め四五度に切り欠かれた 遠方側部分が隠
れる場所から見た状態と考えられる。その位置とは 前項の停止線
位置に於ける被告の視点よりも 手前である。体の横では無い。
 甲第一七号証の二で 位置関係を確認されたい。前項の黄色視認
点と証言された位置と同じか 又は更に手前となる。

 その位置精度認識については 六月二六日の証言で「図面を示さ
れたから、後で考えた場所を指定したに過ぎない」と答えた。
 「場所」を考えて指定したにも関わらず絶対的な位置指定よりも
言葉の定義である「中央よりヤヤ過ぎた点」に定義している。
 絶対的位置を覚えていた場合こそ、位置を言葉に置き換えて記憶
した筈である。後から図を見て考えた位置なら、図上で絶対位置を
指定出来るにも関わらず、何処までの長さの中央かが 不明ながら、
「中央」とだけは言葉で確定されている不自然と矛盾が残る。

 被告は三〇キロ強で走行中に、真横五メートル離れた場所の前後
二、八メートル中で「中央ヤヤ過ぎた所」と 位置指定している。
自分の見た位置を思い出して証言したのでなく、後から随分 有利
不利を考えて 遠くから前方に見えた位置を「この辺だろう」と
想定し「此処でした」と、真横の如く証言したに過ぎない。
 真横五メートルは見えない。現に「後で考えた」と証言している。

四、被告がクラクションを聴いた位置と 原告車発見位置の関係

 当初は「植え込み横でクラクションを聴いて 原告車を発見した」
と証言したが、二回目以降は、「クラクションを聞いてハッとした
時は 未だ何も見えなかった」と証言を変えた。
 その後は一貫して「クラクションの後で 原告車を発見した」と
繰り返している。しかしながら右から聞こえたクラクションが誰の
鳴らした物か明らかでない。原告車の前後に車両は存在せず、原告
車は 被告に気付いていないから 鳴らさない。原告が 気付いて
いれば停止して 簡単に衝突回避できる速度と距離であろう。

 被告へ鳴らされたと思う その正体は、阿波銀行の中の駐車場に
居た車両以外に 有り得ない。それが右前方から聞こえたと被告は
証言している。位置関係は再度 甲第一七号証の二を参照されたい。
 阿波銀行駐車場内の音が右前方に聞こえる位置は、右植え込みの
横ではなく 左の壁の始まりよりも更に手前でなければならない。
植え込みが斜め前方の視界内に無理なく入る位置である。そして 
その位置なら、右の植え込みが 長さ二、八メートルだけに見え、
二、八か 四メートルかを議論する余地が無い 位置である。

五、原告車両が 被告に発見された時の、原告車両の位置

 被告運転者が認識した時点の 原告車位置は、停止線より八、三
メートル先の交差点内の正方形一辺に 車両前端が掛かった位置と
証言されている。これは自車の陰の停止線とは違い、被告が前方を
見てさえ居れば正確に全部が見える状況の位置関係である。
そこから更に八メートル走った位置が停止点で且つ衝突点である。
 被告は今回、「それ以前に 原告車の位置を見ていない理由」を
「阿波銀行の陰」と証言した。その証言を撤回するかとの原告尋問
にも、撤回は していない。

 甲第一七号証の二を確認すれば、原告車が阿波銀行の陰に隠れる
位置は、原告車が阿波銀行の敷地内に居るか、或いは被告が証言の
位置より遙かに手前に居なければ中途半端な妥協の位置偏差では、
陰には隠れない。距離関係が何倍も 大きい筈だ。
 又 被告は前任裁判官の尋問に「原告車が右からユックリと自車
より遅い速度で中央へ走って来る状態を認識していた」と証言した。
 被告は初期尋問には「瞬間なので不明」とも述べた同一時間内に
側方五メートルを注視しながら前方をも 詳細に見た事になる。

六、同一時間内の走行距離と速度から推察される被告の位置

 冒頭の2、で述べた如く 同一の時間内に走った距離は、途中の
速度が如何に変化しようが、その距離内の平均速度に比例する。
それは どの時点からブレーキを掛けようが加速しようが、発進点
から停止線迄の結果的平均である故に変化しない原理原則である。
 その中で本件は最終時点を、共有される絶対時間 且つ停止した
状態に置いている。一方の対象となる開始時点での 両者の時刻が
共有されていれば、その間の平均速度が距離に比例する以外に無い。
 停止に至っている以上 途中の加減速が平均速度に影響を与えて
も、初速には何倍もの大差が付かない。初速差一、二割である。

 その開始時点として 確実なのは、被告が原告車両を認めた時と
言える。被告が 事実と相違する事を言わない限り、被告が どの
位置に居た時に 原告車が どの位置に居たかと言う、被告自身の
認識だけで両者の距離が決まる。原告は見ていないので論外である。
 その位置は原告車両前端が 交差点外周正方形に掛かった位置で
被告運転者位置が 右植え込みの中央をヤヤ過ぎた点よりも一瞬後
と言う事になる。それが被告の証言である。

 それに従った表記をしたのが甲第一七号証の二である。但し原告
車両を発見した被告の位置は 当初の証言に従い、クラクションと
同一位置とし且つ「ヤヤ過ぎた」の「ヤヤ」が数字に出来ないので
入れていない。当初は植え込みを一点としてしか認識してない程だ。
現時点での判断は 一メートル以上前進しても支障無い筈である。

七、原告・被告 両車両の速度計算

 ここから衝突点までは 同号証のままで五、二メートル。「ヤヤ」
を勘案するなら四、二メートルとする。そして被告の速度は 三〇
キロ強である。
 一方原告は 衝突後の空走距離を〇、五メートルとして 同じ被
発見点から衝突停止点迄に、七、八メートル走行している。これを
両者の証言通り空走〇、五メートル以下・殆ど〇とすれば、七、三
メートル。

 原告が一貫して主張する超低速を無視し、且つ被告の「原告が
被告よりは遅く ユックリ出て来た」と言う証言さえも無視して
計算すれば、原告の速度は 被告の約一、七倍五〇キロ強となる。
果たして50キロ強が超低速で、衝突後 瞬時停止できるか。
 速度50キロ強の車両が 最初からブレーキを掛けていた場合の
停止距離は、甲第一〇号証に従えば 三二メートル。
 原告の実走行実験から得られた ブレーキ性能から推定しても、
半分の一六メートルとなり、現実の停止距離六、八メートルは全く
成立し得ない。

八、仮想相対速度比による 被告の主張位置に対する変更認定

 原告の車両が被発見点で最初からブレーキを掛けていたと仮想し
時速何キロなら、現実の停止位置に停止できるかと言えば甲第一〇
号証の距離を半分に判断して 時速約二五キロ程度と想定できる。
 この場合 被告の速度が三〇キロ強なら 甲第一〇号証の半分で
停止までの距離が九メートル程度になる。それは黄色を視認したと
言う位置よりも手前であり、三項で述べた二、八と四メートルを
同一視出来る 最も近い位置に、極めて近似する。

 故に真に黄色信号を視認した時間位置は それより更に二倍程度
手前の筈で更に一〇メートル離れる。秒速が八、三メートルで停止
線まで一秒以上掛かる。この原告速度二五キロの想定で在ってさえ
被告が停止線を越えた時 既に信号が赤の可能性が非常に大きい。

九、原告の速度認定と 真の被告の位置

 更に右八項の想定通り原告は時速二五キロで、被告に視認された
点を通過して居たのか、と言う事自体に疑問がある。
併走して居ての速度差なら 僅かな速度差も解るが、直交する相手
との速度差は 相当大差が無いと認識できず、五キロ差は認識不能。
原告は五キロか一〇キロか言えない程度で加速もせず停止線から
八、三メートル進行した同点で 最初に視認されたのが事実である。
 被告は「原告車が被告よりは遅かった」と証言し且つ「ユックリ
と右から中央へ進行してくるのを見た」とも証言した。その六、八
メートル進行後に衝突停止したのは原告の言う速度を示している。

 被告が初期には位置関係を「一瞬」と証言した様な短い距離時間
内に、原告車がユックリと進行してくる程の絶対時間が存在した
事実は、被告が 随分と手前に居た事をも 表している。
 更に その前に原告車両が見えなかった理由として「阿波銀行の
陰に隠れて」と称するのも、その様な手前に居た事に他ならない。
被告の言う位置では陰には成らない。六〇センチ角の柱でさえ真横
よりも、後ろに位置する。
 それが証人・鈴木警察官の 記憶に残っていない証言「現場での
某かの文言が有って」との 遣り取りと言える。

一〇、被告の言い逃れによる虚偽

 原告運転者は現場の状況と被告運転者の態度から、原告の過失が
殆どゼロで 問題なく解決すると信じて 保険会社に任せていた。
その事も 鈴木警察官が証言する「現場での何らかの文言により、
被告の黄色進入主張に関わらず信号無視と判断」した事と一致する。
 しかし被告は 時間が経つに連れて、自分の有利になる様な事を
考え始め 黄色の信号を見た位置や原告車を見た位置を 頭の中で
作り続けた。それが前項までに上げた 速度と距離の矛盾を生んだ。

 しかし前任裁判官は少額訴訟の一日限りに固執し、事実に争いが
有る事を重視せず 更には、乙号証を原告に渡さないまま結審して
しまった。原告は当日審理中に渡された答弁書を後日 精読して、
乙号証の存在を知り数日後に受付で(受領日付を記さず)受領した。
 本来は 職権で普通訴訟に移行すべき事件内容であると信ずる。

 あらゆる証言から、被告が自分の位置を言うのは有利に導く為の
想像であり、希望的位置が その都度 矛盾を生じてきた。
 被告が一貫して主張する 三〇キロ強という速度で衝突しても、
「原告車が突き飛ばされて居なくて、且つ止まる寸前に当たった」
と証言する内容からは、ブレーキを掛けた位置が証言より相当に
遠くであり、当然に 黄色信号視認点は、更なる遠方である。

一一、真の距離認定

 原告車が 最初からブレーキを掛けていたと言う想定で、速度を
最大限に見て時速二五キロ。それに相応する被告の位置を証言通り
見て、甲第一〇号証の数値を半分に見ても、九メートル手前となる。
 その位置はクラクションやブレーキよりも手前の、ちょうど停止
線上である。すると 黄色進行を視認した位置は 比例して手前に
移動し、被告の言う左の壁の始まりよりも ヤヤ遠方が適当である。
 繰り返すが これは被告に対し最大限に有利な速度設定であり、
原告の証言と 停止距離ゼロの事実は無視しての話である。

 原告車がスポーツカーなら植え込みの陰だが、九項と五項に言う
銀行の陰は まだ足りず、更に遠距離である。三項四項八項に言う
二、八メートと四メートルの同一認識は その位置以遠で成立する。
六項七項の速度計算と四項のクラクション方向は八項同様である。
 三項の位置指定の矛盾と「図を見て決めた」との証言、二項に
於ける時速三〇キロ走行中の 自分の位置指定指標の広さと狭さの
矛盾。これら全てが同じ事実を示している。
 以上は原告の証言と 停止距離の実態を無視したが、原告速度を
一〇キロに認定すれば、被告の言う距離か速度が これ迄の証言の
二、五倍になる。二、五倍の速度でも好いが 時速八〇キロ以上の
設定には無理が有り、いずれにしても時間は同じである。倍率を
距離に掛けてみれば、阿波銀行の陰もクラクションの鳴った方向も
無理が無く 成立する。更に原告は この道を走行検証した結果、
「被告の加速前の速度が時速四〇キロ以上であった筈」と主張する。

一二、結論

 本件は 被告運転者の言い逃れに、被告会社 及び両保険会社、
更には裁判所まで翻弄された結果である。 前任裁判官の如く、
「被告の言う事は証明の必要なく全て成立する」等と言わず公正な
「被告の信号無視、全面損害賠償負担」と言う判決を求める。
しかし・・・その6へ


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